« 上海蟹の季節 | トップページ | ブログお休みしてます。 »

中医小話

今週は、試験も終わって一息入れようと、授業に関係ない本を読んでいました。

「感悟中医」という本の中で、昔の中医師は文学的素養もあったとのことで、小話がいくつか紹介されていました。

その中で、なかなか面白かったのを1つ紹介します。

昔、夫に先立たれた妻が子供と2人で暮らしていました。そのうち子供はお金をかせぐために違う土地へと商売へ行きました。

時が過ぎても、子供は帰ってきません。母親は心配のあまり、病気になってしまいました。

そこで、母親を診察した中医師は母親にいいます。「処方箋を書くので、これを子供に送りなさい。」

母親は言いつけどおり、子供に送りました。

実家から手紙を受け取った子供は、中身が処方箋で母親が病気としり、慌てて薬局へ行き、薬を用意してもらおうとしました。

薬局の店主は処方箋を見て、笑って子供に一言。「薬は必要ない。すぐに実家に帰りなさい。」

不思議がる子供に、説明しました。

処方箋に書いてあった薬剤は「生地、知母、独活、相思子、乳香、当帰、熟地、合歓」

生まれた土地を離れ商売をしているが(生地)、時がたっても帰ってこない。母親が一人寂しく生活し(知母、独活)、お前を思っていることを知っているか(相思子)。母親がお乳を与え、大きく育てたのを覚えているか(乳香)。母親は、お前がふるさとに帰ってきて(当帰、熟地)、一家がそろい、楽しく暮らすことを望んでいる(合歓)。

↑なかなか良いお話だと思いませんか?直接的に伝えるのではなく、薬草の名前を使って、思いを伝えることができるなんて。

たまにはこういうお話を読んで、中医学の面白さを再発見するのも良いですね。

|

« 上海蟹の季節 | トップページ | ブログお休みしてます。 »

中医学」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 上海蟹の季節 | トップページ | ブログお休みしてます。 »