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描写の妙!

方剤学の授業では、先生の説明がとても上手なので、昔の人がどうやってこの薬の組み合わせを考えて、どの病気に効くかを決めたかがなんとなく分かってきます。

そして、ある方剤の効果について、特別な名前がついていることがあるのですが、この表現がなんとも味わいがあるんですね。

そこで、いくつかご紹介します。

1)敗毒散

もともとは、気虚(体が防御機能が落ちている)の人が風邪にかかったときに用いる解表剤です。

ところが、清代のお医者さんが、邪気が中に入り込んでおこる下痢(現代の胃腸型感冒)についても効果があることを発見しました。

仕組みは、薬の力で中に入り込んだ邪気を体表から発散させ、下痢を止める方法です。

それを描写して、「逆流挽舟」法といいます。これは舟を便に例えて、川の流れ(下痢)を逆流させることによって、流れ出る便を引き戻すということです。

2)大承気湯

これは、お腹が張る便秘に用いる薬です。実熱が腸にとどまることで、水分が失われ、便が固くなり、排便しにくくなります。

そこで、このお薬は腸内の熱を便を通すことで排出し、さらなる水分の喪失を止める働きをします。

その様子を表して、「釜底抽薪」法といいます。これは体内に、薪をくべられた鍋があると考え、この鍋がぐらぐら煮立ったのを押さえるには、多少の水を加えただけではすぐに蒸発してしまいますので、鍋の底の薪を取り除いて、熱を抑えるということです。

うう、文章にするとなんだか味気無い感じになってしまいますが、昔の人は体の状態をよく観察して、その仕組みを自然界の現象に置き換えて分かりやすく表現しているんですね。

こういう話を聞いていくと、もっと知りたくなるし、勉強に終わりがないことをつくづく感じます。

先生曰く「中医学は勉強すればするほど、難しさがわかってくる」そうです。

でも面白さもあるので、めげずに少しずつ勉強していきたいと思います。

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