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生か加熱か?

ずっと気になるものにローフードという概念があります。

食物を生で食べる(酵素が壊れないくらいの温度48度くらいまでなら加熱も可)という食事法です。

食物酵素が体内で食物を消化するのを助けるとか、体内にある酵素の代わりに働くので、酵素の節約につながり、アンチエイジングになるとか断片的な知識しかありません。

私の認識では、酵素が働くためにはその環境が大事だと思っていたので、食物酵素は胃に入ったときにあの強烈な酸性の環境の中で果たしてきちんと働くのかという疑問もあります。

ネットで調べてみても、酵素のサプリメントを紹介する会社かローフードダイエットの紹介などにたどり着いて、じゃあ、食物の酵素は何で、それがどのように体内で働くかを科学的に紹介しているものが見当たりません・・・。

ウィキペディアで酵素栄養学ということで説明があるのが少し科学的かなと思うのですが、どこかで研究がされているのでしょうか?とても興味があります。

何よりも、全てを生でまかなうのはなんだか人間の生理に反するのでは、体を冷やすだろうなとか色々と考えているのですが、同じことを何十年も前に考えていた人がいました。

それは、辰巳浜子先生。いのちのスープで有名な辰巳芳子先生のお母さんです。

最近、時間がたっぷりあるので、色々な本を読んでいるのですが、辰巳浜子先生の料理歳時記(中公文庫)の中に「生野菜と煮もの」という項目があるんです。

浜子先生は、若いお母さん達が学校で野菜は煮ては栄養価が消えてしまうから、生で食べなさいと教えられ、いつも生ばかり食べていて煮物はほとんどしないということに愕然としています。

その中でこのように書かれています。

火を通さなくては食べられないもの、なまのままのほうがよいもの、この二つに分ける方法をもっともっと研究していただきたいものです。なまの状態の時の栄養価ばかり字にあげ、煮炊きして消失してしまったかのようにみえる栄養価が体内にはいってどのような滋養物になって働きを起すかはまだまだ研究の途上にあると考えていいのではないでしょうか。生の場合の栄養価の数字だけに安心していてはもはや知恵おくれだと思います。口から入れて消化、吸収が完全になされてこその食べものであり、食べ方じゃあないのでしょうか。数字に片寄って生野菜でなければと思い込んでは、食べものの範囲がせばめられて、淋しい食卓ですね。・・・・

長い引用になってしまいましたが、食に関心のある方、この本は一読する価値があると思います。

私は、中国に住んでいたときに、中国人の養生や食に対する関心の高さを感じていたのですが、日本のことももっと見直していきたいなと感じているこの頃です。

食事法としては、何か1つに片寄るのではなく、中庸がやっぱりよいのではないでしょうか。

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