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立てば芍薬

今日、2つ目の記事です。こちらは中医学関係で。

最近、近所のお花屋さんで、茎を長く残した芍薬の切花が売られています。きれいですね。

この芍薬、生薬として用いられるのですが、それについての昔話があります。

華佗の奥さんが白芍の薬効を見抜く!

東漢の時代の名医である華佗は薬効のある植物を持ってきては庭に植えて治療に使っていました。

あるとき、外地から来た人が芍薬を華佗に贈りました。華佗は家の前に植えた後、その葉、茎、花などを味見して、なにも薬効の無い、普通の花だと思いました。

ある晩、華佗が家の中で本を読んでいると(勉強していると)、突然女性の泣き声が聞こえました。おかしいと思い、外にでてみると人影はありません。ただ、芍薬の花があるだけです。

華佗は「さっきの泣いた女性は芍薬なのか?しかし、お前は全身調べたが何も薬効がない花だ、どうして薬に使うことができようか。」と自問自答し、部屋に戻りました。

しばらくすると、また女性の泣き声がします。また外に出てみても、そこには芍薬があるだけです。

変に思った華佗は、眠っている奥さんを起し、今の出来事を話しました。奥さんは外の花々を見ながらいいました。

「ここに植えられている草木はすべてあなたの手で良薬になります。そして無数の人を病気から救っています。あの芍薬だけ、薬にもなれずただそこにあるだけなので、残念に思っているのでしょう。」

華佗は笑っていいました。

「私は、全ての草木を味わって、その薬性をみきわめ、どうやって使うのがよいかきちんと判断し、使ってきた。芍薬は、葉、茎、花を味見してみたが、どうみても薬効はなく、薬にならない。どうしてそれが芍薬を残念がらせることになるのか?」

何日か過ぎて、華佗の奥さんは不正出血し、腹痛を訴えましたが、どの薬を使っても効きません。奥さんは、華佗に隠れて、芍薬の根っこをほって、それを煎じて飲みました。

半日もしないうちに、腹痛はとまりました。奥さんは、華佗に芍薬の根を煎じて飲んだことを伝えました。

華佗はそこで初めて、確かに芍薬を薬効が無いと決め付けて悔しい思いをさせていたのだと分かりました。

その後、華佗は芍薬を調べなおして、止血、活血、鎮痛、滋補、調経(生理を整える)作用があることが分かりました。

ちょっと長くなりました。私はこういう昔話が大好きなんです。これは、中医薬報に紹介されていた話ですが、他の本でも紹介されていたと思います。

暗記をするのにも、なんだか面白さが出てきてよいのではないでしょうか

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