« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »

2010年7月の9件の記事

方剤の歌訣(補益剤その1)

今日は、雨が降ったり止んだりのすっきりしないお天気でしたが、気温が少し低かったので、ちょっと一息入れることができました。

さて、方剤の歌訣の続きを紹介しましょう。補益剤は補気、補血、気血双補、補陰、補陽、陰陽併補に分けられていましたので、その1として、補気、補血、気血双補を取り上げます。

1. 补气

四君子汤

四君子汤中和义. 参术茯苓甘草比, 益以夏陈名六君, 祛痰补益气虚饵, 除去半夏名异功, 或加香砂胃寒使

参苓白术散

参苓白术扁豆陈, 山药甘莲砂薏仁, 桔梗上浮兼保肺, 枣汤调服益脾神

补中益气汤

补中益气芪术陈, 升柴参草当桂身, 劳倦内伤功独擅, 亦治阳虚外感因

生脉散

生脉麦味与人参, 保肺清心治暑淫, 气少汗多兼口渴, 病危脉绝急煎斟

人参蛤蚧散

补益人参蛤蚧散, 专治痰血与咳喘, 桑皮二母杏苓草, 若非虚热慎毋餐

2. 补血

四物汤

四物地芍与归芎, 血家百病此方宗, 经带胎产俱可治, 加减运用在胸中

当桂补血汤

当桂补血东垣笺, 黄芪一两归二钱, 血虚发热口烦渴, 脉大而虚宜此煎

归脾汤

归脾汤用术参芪, 归草茯神远志随, 酸枣木香龙眼肉, 煎加姜枣益心脾, 怔忡健忘俱可却, 肠风崩漏总能医

3. 气血双补

八珍汤

双补气血八珍汤, 四君四物合成方, 煎加姜枣调营卫, 气血亏虚服之康

炙甘草汤

炙甘草汤参姜桂, 麦冬生地大麻仁, 大枣阿胶加酒服, 虚劳肺痿效如神

四君子湯の歌訣には、加減変化の六君子湯や異功散なども含まれています。

教科書を見ていると、まだ半分に達するくらいでした。随分長く書いているつもりだったのにcoldsweats02

出典:实用趣味方剂手册 上海中医药大学出版社

| | コメント (0)

今日は大暑です。

連日暑い日が続きますね。今日は、大暑です。本当に暑さ一番って感じです。

お昼は職員の食堂でご飯を食べるのですが、食欲の落ちる方が続出です。

私はおかげさまで?食欲は落ちていないのですが、今日お隣に座ったDrは、おかずだけで、しかも肉は残しているという状態でした。

「みんな食べられる?僕、食欲無いんだよ。」

「先生、ほとんど食べていないですね。夏バテになりますよ。」

「ほんとうだよ。」

「夜は眠れていますか?」

「夜、眠れないんだよ。君は眠れてる?」

「タイマーをセットしてクーラーをつけて寝ますが、切れると起きちゃいます。」

「だよね。僕、部屋を冷やしてからクーラーを切って寝るけど、暑くて起きちゃうんだ・・・。」

「先生、気をつけてくださいね・・・。」

なんだか、先生の心配をして立場逆転という感じですね(笑)。この先生、ダンディーな方で声も渋くてやさしい良い先生です。お大事にしてくださいね。

ところで、この大暑の時期にやっておきたいことがあります。それは「冬病夏治」。

冬に悪化する病気というのは、陰が影響しています。そこで、この自然界の陽気の助けを受けて、冬の病気をやっつけようというものです。

中国では、三伏天に鍼を打ったり、熱性の生薬を調合した薬をツボに貼ったりして治療します。対象となる病気は、慢性気管支炎、肺気腫、気管支喘息、下痢、風湿痺症(リウマチみたいなもの)などです。

そして、食欲の落ちる、冷たいものを食べたくなるこの時期ですが、お粥を上手に使って養生しましょう。李時珍曰く、「每日起食粥一大碗, 空腹虚, 谷气便作, 所补不细, 又极柔腻, 与肠胃相得, 最为饮食之妙也」。薬粥は老人、子供、胃腸虚弱の方にお勧めです。この時期だったら、乾燥した百合根を戻してお粥に入れると、滋陰の効果があるのでよいのではないでしょうか?

これから、夏本番です。いつもは元気がある方も冷たいものを取ることが多くなるので、たまにはお粥を食べてみませんか。

| | コメント (0)

毎日のお楽しみ

勉強のことや仕事のことはこの暑さで考えたくないので、毎日の通勤の楽しみを紹介します。

朝、家を出るときに、まず音楽をセットして出発!

お向かいの家の3匹の猫ちゃんをチェック。1匹は洋服を着ていてベランダから身を乗り出しています。特に燃えるごみの日・・・。なぜかというと、カラスが出現するからです。他の2匹はそれぞれ1階と2階の窓辺に座って外を眺めています。

てくてく歩いていって、次はちょっと広い畑?を持つお家にいる黒猫ちゃんをチェック。こちら本当に真っ黒で、目が黄色い。目をつぶると土と同化してしまいます・・・。

最後に八百屋にいる鈴をつけた猫ちゃんをチェックして、駅に到着です。

ようは近所の猫達をチェックしているだけですcoldsweats01

この暑い中、毛皮を着て過ごしているときっとつらいだろうなと思っています。ちなみにうちの実家の猫は、クーラーの効いた部屋で過ごしてますが、風が直接当たらない場所を陣取ります。本能的に分かっているんですね。

中医学的には、この暑い夏、夜に夕涼みをして、そのまま空調をつけたり、窓を開けたまま寝てしまうと、暑邪に加えて、風邪も呼び込んでしまうので、NGだそうです。

ちなみに方剤学の先生がいうには、一昔前の上海は、今の南京路歩行街がまだ歩行者天国じゃなかったので、近所の人が夜になると、折りたたみ椅子を道路に出して、夕涼みしていたそうです。その光景、見たかったな。きっと裸の大将のようなランニング姿のおじちゃんたちがうちわ片手に寝てたんだろうなgawk

23日は大暑です。陽気が盛んなこの時期は冬の病気を治すのにぴったりです。養生法については、また後日記事にします。

ああ、私も猫みたいに、好きなときに好きな場所で昼寝が出来る生活を送りたいなcatface

| | コメント (0)

方剤の歌訣(温里剤)

方剤の歌訣の続きです。梅雨明けでいきなり真夏のような暑さになっているので、熱い薬はやりたくないのですが(笑)、順番からいって、温里剤の紹介です。

出典:实用趣味方剂手册 上海中医药大学出版社

1. 温中祛寒

理中丸

理中丸主理中乡, 甘草人参术干姜, 呕利腹痛阴寒盛, 或加附子总扶阳

小建中汤

小建中汤芍药多, 桂姜甘草大枣和, 更加饴糖补中脏, 虚劳腹冷服之瘥

吴茱萸汤

吴茱萸汤人参枣, 重用生姜温胃好, 阳明寒呕少阴利, 厥阴头痛皆能保

2. 回阳救逆

四逆汤

四逆汤中附草姜, 四肢厥冷急煎尝, 腹痛吐泻脉微细, 急投此方可回阳

参附汤

参附汤是救脱方, 补气回阳效力彰, 元气大亏阳暴脱, 脉微肢厥自安康

回阳救急汤

回阳救急用六君, 桂附干姜五味存, 加麝三厘或胆汁, 三阴寒厥建奇勋

3. 温经散寒

当归四逆汤

当归四逆桂芍枣, 细辛甘草与通草,血虚肝寒手足冷, 煎服此方乐陶陶

黄芪桂枝五物汤

黄芪桂枝五物汤, 芍药大枣与生姜, 益气温经和营卫, 血痹风痹功效良

うちの病院では、小建中湯ではなく大建中湯が沢山処方されています。恐らくおなかの動きを良くする目的なのですが、果たして効果はあるのかなという感じです。

活動量が少なくて、しかも消化器官の動きを弱くする副作用のある薬を投与されている患者さんには、何が必要なのでしょう。色々調べたいな・・・。

| | コメント (0)

顔の吹き出物

最近、顔の吹き出物に悩まされています。

今までは、面の皮が厚い?と言われるくらい、なにもトラブル無しだったのに(笑)。

まず、先週、鼻の下の人中と呼ばれるツボに赤い脂肪粒のような吹き出物が出ました。

その後、この月曜日には左の鼻翼のところにある迎香というツボのところに吹き出物が。

さらに昨日、おでこに吹き出物が・・・。しかも左側に赤くて大きいのが出現sad

場所からいって、中医学でいう胃の熱が原因かなという感じです。

でも一番の原因は「肝」ですね。

再就職して1ヶ月、ストレスフルな職場になんとかなれようとしていて、肝気の流れが悪くなったのでしょう。そうすると、肝が胃を攻撃することになります。

みぞおち辺りがすっきりしない感覚や、肝経の経絡に沿って、ちょっと嫌な感覚があるので、体は正直ですね・・・。

うーん、さてどうしよう。暑くて蒸した天気が続くので、肝気の巡りを良くして体を冷やしてくれるミントティーでも入れましょうか。

本当は、もっと本を調べて対策を練りたいのですが、中国語の本を開くのが少し億劫で。(これもストレスがたまっている証拠・・・。)

今週は、土曜日出勤の週ですが、日・月と2日休みになるので、ちょっとうれしい週です。

せっかくの休みを楽しく過ごすためにも、体のケアをしないと。

| | コメント (0)

7/7は小暑でした。

先週、今週と怒涛の勤務内容だったので、すっかり忘れていました。七夕が小暑だったのですね。

中国の皆様は情人節を祝ったのでしょうか?

小暑を過ぎると、風も熱気を帯び、涼しいと思える時間がほとんどなくなります。中国では「蟋蟀居宇, 鹰始鸷」という言葉があるそうです。意味は、こうろぎは壁の隅の涼しい場所に隠れ、鷹は清涼な空気を求め空高く飛び上がるとのことです。

動物は自分の能力を使って、うまく涼しい場所を探していくんですね。

人間も防暑は大事です。この時期から、もやし、菊花、緑豆、蓮の葉、百合根、薄荷などの冷やす作用のあるものを取り入れるとよいでしょう。そういえば、もやしを使った料理が人気のようですが、この時期たっぷり取ると良いですね。

私はもやしをさっと茹でて、ハムを細切りにして、ごま油と酢と醤油、ちょっぴり砂糖を入れてナムルのようにして食べるのが好きです。今年は美味しいお酢のストックがあるので、手軽に出来そうです。

この時期の養生法、本を見たのですが、紹介されていたのが、このお茶。

「蜂灵桃花茶」

桃の花を7個ほどにお湯を注ぎ、その後、蜂胶を入れて、お茶として飲む。

この蜂胶とは、樹胶(樹脂のことでしょうか?)と蜂蜜が混ざったものだそうです。

蜂蜜の効能は、補中緩急、潤燥、解毒、桃の花の効能は、利大小便、消腫脹。

体の中の毒を出してくれる作用です。巡りが悪くなった体をしゃきっとさせてくれそうです。

蜂胶となっていますが、蜂蜜でよいのではないでしょうか?

でも桃の花も蜂蜜もお通じの出をよくするので、日頃下痢気味の方はお勧めできません。

中国では、色々な花の蜂蜜が売られていました。オウギとか、竜眼とか、他にも色々ありましたが、忘れてしまいました(笑)。

北京同仁堂が出している小さい瓶に入った蜂蜜はちょっと重いのですが、お試しに丁度良いサイズでお土産にも良いと思いますよ。

小暑の次は大暑が待っています・・・。なぜかうちのカレンダーはすでに10月が表示されていました。今年は夏休みがないから、きっと先の連休をチェックしたのでしょう(笑)。

明日はお休みなので、常備のはと麦を煮て、その後、蓮の実と百合根のデザートでもつくろうかな・・・。あ、緑豆を買いに行かなくては。

| | コメント (0)

読書の夏、文庫の夏

夏になると、角川文庫、新潮文庫、集英社文庫などが、それぞれお勧めの100冊をプロモーションしています。

毎年楽しみですが、今年もパンフレットをもらって、チェック。

集英社文庫は、山田詩子さんが書いたかわいい蜂のキャラクターが活躍。私の好きなアランの「幸福論」や宇野千代さんの「行動することが生きることである」にこの蜂のかわいいカバーがかかって売られています。持っているから買いませんが・・・。

今読んでいるのは、「精神科ER」。でももっと読みたいのは、「二十億光年の孤独」。谷川俊太郎さんの本です。

新潮文庫では、「フェルマーの最終定理」がとっても読みたいです。でも文庫でもかなりのページ数になっているので、もうちょっと余裕が出来てからかな。

角川文庫では、いまのところまだ手に取る予定の本はありません・・・。

それに今、「骨盤にきく」(文春文庫)と「精神科医がものを書くとき」(ちくま学芸文庫)という文庫を読んでいるので、もうこれ以上、本を買えません。というか、読むのに追いついていません。

あ、新潮文庫の「脳はなにかと言い訳をする」も読んでいる途中だった。池谷さんの書く本はテンポが良くて、気に入っています。

仕事関係の本も手をつけていないのが沢山あるのですが、そっちはまあ必要にかられればいくらでも読めるはず!?

ちょこっと気分転換するのに、文庫はちょうどいいんですよね。

ちなみに、本を読むとき、いつも音楽をかけているのですが(周りからは音楽をかけていたら集中して読んでいないのではと言われます)、今のお気に入りは、LINKIN PARKの映画に使われた3曲です。(New devide, What I've done, Leave out all the Rest)

| | コメント (0)

方剤の歌訣(祛暑剂)

今の職場は4週8休で、日曜日とその他1日が休みになります。

祝日は休みにカウントされるので、その週はフルで出勤することになります。さらに入ったばかりで夏休みが1日!しかありません・・・。体調管理をちゃんとしておかなきゃ。

さて、今日はお休みの1日でした。近くのスーパーで買い物をしたあと、家でゆうパックの再配達を待っていました。なんだか遅配が32万件とかでたみたいですが、私の荷物もそれに含まれてます・・・。無事に届いてよかった。

ああ、本題に入りますね。今日は祛暑剂を紹介します。これからの時期にぴったりです。

清络饮

清络饮用荷叶边, 竹丝银扁翠衣添, 暑伤气分轻清剂, 祛暑清热预防先

新加香薷饮

新加香薷银花翘, 扁豆鲜花厚朴标, 暑温口渴汗不出, 清热化湿又透表

教科書では香薷散が紹介されているのですが、歌訣が見つからなかったのと、最近は新加香薷饮がよく使われると先生が言っていたので、こちらを紹介しました。

六一散

六一散用滑石草, 清暑利湿有奇效, 益元碧玉与鸡苏, 砂黛薄荷加之好

桂苓甘露散

桂苓甘露猪苓膏, 术泽寒水滑石草, 祛暑清热又利湿, 发热烦渴吐泻消

清暑益气汤

王氏清暑益气汤, 善治中暑气阴伤, 洋参冬斛荷瓜翠, 连竹知母甘粳襄

冷やしたり、滋陰のものが含まれていますね。

3月まで習っていたのに、だんだん中医の知識が遠のいていきます(泣)。

もともと、頭に入っていなかったのかな・・・bearing

| | コメント (0)

方剤の歌訣(清熱剤)

またまた期間が開きましたが、方剤の歌訣の続きを紹介します。

参考図書は、いつもの实用趣味方剂手册 上海中医大学出版社です。

1. 清气分热

白虎汤

白虎膏知甘草粳, 气分大热此方清, 热渴汗出脉洪大, 加入人参气津生

竹叶石膏汤

竹叶石膏汤人参, 麦冬半夏甘草临, 再加粳米同煎服, 清热益气养阴津

2. 清营凉血

清营汤

清营汤是鞠通方, 热入心包营血伤, 角地银翘玄连竹, 丹麦清热佐之良

清热地黄汤 (原名 犀角地黄汤)

犀角地黄芍牡丹. 血热妄行吐衄斑, 蓄血发狂舌质绛, 凉血散瘀病可痊

(今は犀角の変わりに水牛角が使われます。ただし効果は犀角の方が断然よいようです。)

3. 清热解毒

黄连解毒汤

黄连解毒汤四味, 黄芩黄柏栀子备, 躁狂大热呕不眠, 吐衄斑黄此方魁

凉膈散

凉膈硝黄栀子翘, 黄芩甘草薄荷饶, 竹叶蜜煎疗膈上, 中焦燥实服之消

普济消毒饮

普济消毒芩连鼠, 玄参甘桔蓝根入, 升柴马勃连翘陈, 薄荷僵蚕为末咀

4. 气血两清

清瘟败毒饮

清瘟败毒地连芩, 丹石栀甘竹叶存, 犀角玄翘知芍桔, 凉血泻火热毒泯

5. 清脏腑热

导赤散

导赤生地与木通, 草梢竹叶四般攻, 口糜淋痛小肠火, 引热同归小便中

龙胆泻肝汤

龙胆懈肝栀芩柴, 生地车前泽泻偕, 木通甘草当归合, 肝经湿热力能排

左金丸

左金茱连六一丸, 肝火犯胃吐吞酸, 再加芍药名戌已, 热泻热痢服之安

泻白散

泻白桑皮地骨皮, 甘草粳米四般齐, 参茯知芩皆可入, 肺热喘嗽此方宜

清胃散

清胃散用升麻连, 当归生地牡丹全, 或加石膏清胃热, 口疮吐衄与牙宣

玉女煎

玉女煎用熟地黄, 膏知牛膝麦冬襄, 胃火阴虚相因病, 牙痛齿枯宜煎尝

芍药汤

芍药汤中用大黄, 芩连归桂槟草香, 清热燥湿调气血, 里急腹痛自安康

白头翁汤

白头翁汤治热痢, 黄连黄柏与秦皮, 味苦性寒能凉血, 解毒坚阴攻效奇

6. 清虚热

青蒿鳖甲汤

青蒿鳖甲知地丹, 热自阴来仔细辨, 夜热早凉无汗出, 养阴透热服之安

清骨散

清骨散用银柴胡, 胡连秦艽鳖甲扶. 地骨青蒿知母草, 骨蒸劳热一并除

当归六黄汤

当归六黄二地黄, 芩连芪柏共煎尝, 滋阴泻火兼固表, 阴虚火旺盗汗良

清熱剤、多いですね。昔は抗生物質も無かったし、熱の病気の治療は色々と工夫されていたんでしょうね。

| | コメント (0)

« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »