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生薬の覚え方5

さあ、やっと各論に入ってきました。

最初の覚え方は、こちら。

五行配属法

中医基礎理論の柱になる五行(木、火、土、金、水)を元に分類して、記憶していきます。ここでは、五色、五味を取り上げています。今日はその中から、五色について紹介します。

五色

白:肺に入る。肺経の疾患に用いられることが多い。

①白及:白い塊根。収斂止血。主治-肺胃出血

②白芥子:白い種。豁痰下気。主治-寒痰阻肺、胸脇支満、咳嗽上気

③白前:白い根茎。降気下痰、止嗽平気。主治-肺気壅盛、咳嗽多痰

④桑白皮:桑の木の乾燥した白い根皮。瀉肺平喘、利水消腫。主治-肺熱喘逆、痰盛留飲

⑤銀杏:白い果実。定痰喘、止帯濁。主治-咳嗽多痰

⑥石膏:白い鉱石。清肺泄熱、除煩止渇。主治-肺熱実喘

⑦貝母:白い乾燥した鱗茎。止咳化痰、清熱散結。主治-痰熱壅肺

⑧杏仁:白い種。止咳定喘、潤腸通便。主治-咳逆上気

青色:肝に入る。肝経の疾患に用いられることが多い。

①青黛:青紫の粉末。清肝瀉火、涼血解毒。主治-熱盛陽亢、肝火内熾の吐血、鼻血など

②青皮:橘の未成熟な果実。疏肝破気、散積化滞。主治-脇肋疼痛、乳房脹痛

③青蒿:黄花蒿の青い全草。清肝泄胆、枢轉少陽。主治-寒熱往来、少陽不利

④青葙子:青葙の種。清肝涼血、明目退翳。主治-肝熱目赤

⑤青礞石:青い鉱物。鎮肝止痙、下気墜痰。主治-痰積惊風

⑥橘葉:青い橘の葉。疏肝理気。主治-脇肋疼痛、乳房脹痛

⑦蜈蚣:黒緑色のむかでの乾燥体。平肝熄風、止痙止搐。主治-急、慢惊風、破傷風

⑧青梅:未成熟な梅の果実。生津止渇、斂肺澀腸、安回止吐。主治-肝陰不足、筋脈拘急

赤色:心に入る。心経の疾患に用いられることが多い。

①紅花:紅花の管状花。活血調経、袪瘀止痛。主治-血滞経閉、腹痛癥瘕、産後血暈

②丹参:赤紫の根。活血養血、安神除煩。主治-月経不調、産後悪露不下

③赤芍:芍薬の根。涼血活血、消痛散結。主治-産後瘀血積聚による痛み

④丹皮:牡丹の根皮。清熱涼血、活血行瘀。主治-血瘀経閉、悪血積聚による痛み

⑤鶏血藤:乾燥の茎。断面に赤紫色がある。補血行血、舒筋活絡。主治-血虚経閉

⑥朱砂:赤色の鉱石。鎮心安神。主治-夜寐不寧、心悸怔忡

⑦酸棗仁:酸棗の種。柔肝養血、安神寧心。主治-婦女ヒステリー、虚煩不寧

黄色:脾に入る。脾経の疾患に用いられることが多い。

①黄蓍:黄蓍の根。健脾益気、固表升陽。主治-脾虚気弱、中気下陥

②党参:党参の乾燥根。補中益気。主治-気虚下陥の脱肛、胃下垂など

③白朮:断面が黄白色の根茎。補脾益気、燥湿利水。主治-脾虚湿運、食滞不化

④鶏内金:鶏の胃の内膜。消食健胃、磨積止溺。主治-食滞胃脘、中虚消化不良

⑤谷芽:稲の芽。消食和中、健脾開胃。主治-中虚消化不良

⑥陳皮:橘の成熟果実の皮。理気健脾、化痰理湿。主治-嘔吐噦逆、腹脹食少

⑦黄精:黄精の根茎。補脾潤肺。主治-脾虚食少、少気無力

⑧飴糖:麦芽糖。健中補気、緩急止痛。主治-中気虚乏、労倦傷脾

黒色:腎に入る。腎経の疾患に用いられることが多い。

①熟地黄:地黄を反復して蒸して乾かしたもの。滋補腎陰。主治-腎陰不足、骨蒸、盗汗、遺精

②制首烏:何首烏の塊根、黒豆で処理したもの。補肝腎、益精血、烏須髪。主治-陰虚血枯、須髪早白

③玄参:玄参の根。滋陰益腎、瀉火解毒。主治-熱病入営、傷陰劫液

④肉蓯蓉:乾燥肉質茎。補腎壮陽、潤腸通便。主治-腎虚陽痿、腰膝冷痛

⑤巴戟天:巴戟天の根。補腎壮陽、強筋健骨。主治-陽痿、早泄、骨痿

⑥補骨脂:補骨脂の種。補腎壮陽。主治-下元虚冷による陽痿、腰痛、早泄、遺尿

⑦仙茅:仙茅の根茎。温腎壮陽、袪寒除湿。主治-命門火衰による陽痿、精冷

⑧杜仲:杜仲の樹皮。補肝腎、壮筋骨、安胎気。主治-腎虚腰痛

⑨韭菜子:韮の種。温腎助陽。主治-腎陽不足による陽痿、早泄、遺尿

⑩阿膠:にかわ。滋陰益腎、養血潤燥。主治-虚労吐血、便血

出典:新编 中药记忆法 金盾出版社

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