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立春の過ごし方

今年の二十四節気シリーズは、从冬到夏谈养生 中医养生与二十四节气という本を参考に養生法を紹介していきたいと思います。

立という字は開始の意味があるので、立春は文字通り「春の始まり」です。日照時間が長くなり、降水量も増え、気温もだんだんと上がってきます。

農民に伝わることわざで、「立春雨水到、早起晩睡覚」というものがあります。

この立春の15日間は5日間ずつの、「一候东风解冻, 二候蛰虫始振, 三候鱼陟负冰」という三候に分けられます。

一候は、東風が暖かい空気をもたらし、大地の氷が解けていく。二候は、冬眠していた虫たちが目を覚ましてくる。三候は、川の氷が溶けてきて、魚が泳ぎだし、川面に出てくる。しかし氷は完全に溶けているわけではないので、魚はその氷を突き破って、表に出てくる。

といったことを表現しているようです。

養生の要点は、春は気が生まれ、発散されてくる季節なので、この生まれたての気を上手に調節していくことです。

またこの時期は、まだ寒く、風も多く乾燥した季節です。季節の特徴に合った食生活を送ることが重要です。

立春のこの時期の飲食の養生においては、陽気が生まれ出てくることを考え、辛甘発散のものを多くとり、酸収のものを少なくすることが大事です。

中医学でいうと春は肝の季節です。肝は五味でいうと酸にあたります。酸の性質は、みなさんすっぱいものを食べたときに、口をすぼめますよね。酸はきゅっとしめる作用があります。ということで、酸味のものを多く取ると発散されようという気を妨げることになります。

また中医学では、相生、相克という関係があるのですが、春に肝の力が大きくなり、その上に酸のものをとると、さらに肝の力が大きくなります。そうすると、普段、肝から押さえられている脾の力が弱ってしまいます。ということで、酸のものの取りすぎを止め、脾を補う甘味を取ると、肝と脾のバランスが保たれることになります。

じゃあ、どんなものを食べればよいかというと、ちょっと温めて、発散させてくれる豆豉、葱、香菜(パクチー)、ピーナッツ、棗などを多く取りましょう。また肝を柔らかくし、肝の気を巡らせる作用を助ける生薬、くこ、郁金、丹参、元胡などを取ることもお勧めです。

最近は、中華食材のコーナーでくこが売られているのを見ますので、簡単に作れるくこのお粥を紹介します。

使うものは、くこ30g、米100gです。

米から煮てお粥を作った後、洗ったくこを投入し、数分間煮て出来上がりです。

中国人の友達曰く、日本式のご飯を炊いた後にお粥にするのと、米から煮てお粥にするのとでは、米から煮たお粥のほうが消化されやすく、胃にやさしいとのこと。

ちょっと時間はかかりますが、週末に疲れた胃を休めるということで、作ってみてはいかがでしょうか?

で、最後には洋服について。

この時期、冬物のバーゲンは終わりを迎え、春物の洋服が出回り始めますよね。季節先取りのおしゃれな方はだんだん薄着になってくると思いますが、ここで要注意。

陽気というのは、上に上がっていく性質があるので、上半身のお洋服は少し薄めのものに変えても良くなりますが、足元はしっかり防寒しなければなりません。

最近は、可愛いタイツやレギンスなど色々と足元のおしゃれを楽しめるものがありますので、もうしばらく下半身はしっかり暖めて過ごしましょう。

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