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2011年3月の6件の記事

中医学的美容本

ウェブページに中医美容の本の紹介をしていますが、2月に上海に行ったときにゲットした本をまだ紹介していなかったので、ここで紹介します。

本草女人美颜经 图读本 中国纺织出版社

目次を羅列してみると、補気養血、滋陰補陰、滋養五臓、本草中の6大栄養素、皮膚の悩み解決、アンチエイジング、頭から足まで、四季養顔方、特殊な時期の特殊な保養法(月経、妊娠、更年期など)、といった感じです。

生薬から食べものまで色々なものが紹介されています。図読本と書いてある通り、写真が沢山使用されていますし、お茶や料理のレシピも色々と載っています。

中医学や薬膳を勉強されている方は、手に取られると、中国語の勉強にもなるし、楽しんで勉強できると思います。

写真はちょっと古臭い感じで、本の中でなんとブロッコリーの首飾り?をかけていたりと突っ込みどころ満載の本ですが、中医美容に興味がある方には面白いかもしれません。

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11公車活躍中

今日は、ちょっと笑い話というか、そういう考え方もあるかという話をお伝えします。

私が上海に住んでいるころ、大学に通う前に小さな中国語学校で勉強していました。

担当してくれた先生はものすごく頭が良くて、しかも毒舌!という若い女性の先生だったのですが、私は年の功か(笑)、何を言われてもふーんという感じで受け流していたのと、教科書以外のコネタを沢山教えてくれるのが楽しくて、結構好きな先生でした。

その先生が教えてくれたのが、「11公車」、または「11公交車」です。

公車、公交車というのは、バスのことです。

上海では、バスの前面には番号が表示されるだけで、行き先は表示されていません。

(郊外へ行くバスには出発地と到着地の頭文字を組み合わせた名前のバスもあります。)

よって、「11公車」、「11公交車」とは11番バスのことを表します。

ところが、これが違う意味のときもあるんです。

それは・・・。

なんと徒歩のこと。

1という数字を1本の足に見立てているんです。人間には2本足があるので、1を2つ並べて、11という数字で表しているんです。

会話の中で、「今日なんで来たの?」と聞かれたときに、マイカーを持つ人が増えてきた上海では、結構自慢げに「車で来たの。」なんて答えられたりするので、車を持たない人はちょっと引いてしまいますが、そこを軽く笑い話のように出来るのが「11公車」です。

ちなみに実際に使うときの会話をご紹介。

「你今天怎么来?」

「我坐11公车来的. 今天路上车太多, 但是坐11公车可以准时到这里了!」

「今日、どうやって来たの?」

「11公車に乗って来たの。今日は道路が込んでいたけど、11公車だったから時間通りにここに着いたわ!」

なんて感じです。

今週になって交通機関はなんとか安定してきましたが、地震発生以来、私の11公車は大活躍中です。

帰宅困難者で長時間歩いた人は、そんな笑い話なんてと思うかも知れませんし、今実際に徒歩で大変な思いをしている人も多いと思いますが、発想を転換して、自分の足が大事な交通機関だと思うと、少し気分も和らぐのではないでしょうか?

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今日は春分です。

東京は朝雨が降っていましたが、今は止んでいるようです。

早いもので、今日は春分です。昼と夜の長さが同じになる日ですね。

この春分から15日間を3つに分けると「一候玄鸟至, 二候雷乃发声, 三候始电」となり、ツバメが南方から戻ってきて、雨が降るときには雷が鳴ったり、稲光が起きたりするという情景を表しています。

この時期は草木が成長する時期ですし、人間の体内の新陳代謝も活発になります。

食べものでの注意点といえば、体を温めるものを食べるときには、潤す作用のあるものを組み合わせる、体を冷やすものを食べるときには、適度に温める作用のあるものを組み合わせるということです。何事も中庸にもっていくことが大事なんですね。

たとえば、ニラなんかを食べるときには、潤す作用のある卵を一緒にとるのが良いといわれているのですが、これなんかニラ玉ですよね。理想的な組み合わせなんですね。

また魚を料理するときには、葱や生姜、お酒などを加えるとよいといわれています。

ということで、紹介するお料理はこちら。

姜葱草魚

材料:草魚(鯉の一種)一匹、黄酒、塩、味精、生姜の細切り、葱の細切り、ニンニクのすりおろしたもの少々。

作り方:内臓などを取り除き、洗った魚の両面に切れ込みを入れる。蒸し器で蒸して、8割ほど蒸されたところで、黄酒、塩、味精を加えさらに蒸す。テーブルに出す前に、生姜、葱の細切り、ニンニクを適量、魚の上にのせ、熱したごま油をかけて出来上がり。

風邪がはやっている時期に食べると良いようです。川魚系はくせがあるので、白身魚で、しかも切り身で代用しても良いかもしれませんね。

食べることに関して、もう少し注意したいことを紹介します。春は肝気が旺盛になる時期です。人によっては、かーっと怒りやすくなったり、いらいらしたり、目が赤くなったりすることがあると思います。

肝気が旺盛になりすぎると、脾を痛めます。脾が弱くなると、食欲が落ちます。そうすると体の中の動力である気や血が作られなくなってきて、ますます体力が落ちていきます。

ということで、この時期、脾や胃をやさしくいたわってあげることが大事です。食べもので言えば、小麦、あわ、蚕豆などの雑穀や豆類を食べ、この時期旬の竹の子は消化しにくいものなので、少し楽しむくらいにとどめるといったところでしょうか。

またゴマや山芋といったものもお勧めです。

陽気が高まってくる時期ですので、辛いものを取りすぎると口内炎ができたり、ニキビができたりといったこともおきますので、ほどほどにしましょう。

今週はまた寒い日が続くようです。東京は計画停電などで先週は交通機関がいつもとは違った状況だったので、通勤ストレスを感じている方がいると思います。

三連休の最終日ですが、体をしっかり休めて、明日からまた頑張りましょう。

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通常通り生活しています。

連日の報道で、東北・関東地震の被災状況を見て、心が痛みます。

金曜日の地震発生後は、なんとかバスと徒歩で勤務先から自宅へ帰宅できました。

土曜日、月曜日、火曜日と外来の予約が入っていましたので、金曜日の帰宅と逆ルートで病院に出勤し、計画停電に備えて、電源を非常用のコンセントにつなげたり、ポータブルの発電機を準備したり、入院患者さんの薬は早めに調剤したりと慌しい日々を過ごしました。

今週末に新しい分包機を導入することになっているのですが、予定していた人が出勤できなくなり、代わりに出勤することになったので、今日お休みをもらいました。

被災している方に比べれば、苦労ともいえないものですが、調剤ミスを起さないようにやっていくのは神経を遣っていたようです。今日は一日ゆっくり休みます。

しばらくはこのような状態が続くと思いますが、なんとか頑張りたいと思います。

海外でも大きく取り上げられているようで、上海で知り合った色々な国の友達からメールが届きます。皆さん心配してくれてありがとうございます。

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久しぶりに本の紹介

最近、本の紹介をしていないなということで、今日は久しぶりに本の紹介を。

といっても、まだ読んでいなくて、これから読む本ですcoldsweats01

1冊目はこちら。

施今墨 对药 人民军醫出版社

この本は、上海で勉強しているときに、中医内科の先生が是非読んだほうがよいと薦めてくれたものです。

帰国前に学校の本屋さんで購入し、そのままうちのクローゼットの奥にしまわれていました・・・。

これは、対薬と銘打っている通り、2つの生薬の組み合わせについて解説したものです。

たとえば、一番最初は、「麻黄、桂枝」

それぞれの単味の効能が書かれた後、一緒に使った場合の効能、主治、常用量、経験という形でまとめられています。

これは、方剤学の勉強を進めるときにも使えますし、実際に臨床で方剤を思い浮かべながら、加減を考えるときにも役立つと思います。

2冊目はこちら。

李克绍读伤寒 人民军醫出版社

なんと同じ出版社からの本でした(今頃気づいてる・・・)。

こちらは、傷寒論の研究をされていた李克紹先生のお弟子さんが先生の講義についてまとめたものです。

この本は、今回上海旅行で入手してきたものです。

傷寒論の勉強をしたいと思っていて、前に中医薬大学の先輩からこの先生の本を薦められたのですが、厚さ10cmくらいの本で、手が出せずにそのまま帰国となっていました(笑)。

今回大学の本屋さんをのぞくと、この先生の名前がついた薄め!の本が何冊か目に付いたので、一番新しそうで、面白そうなものを買ってみました。

この本の構成は、まず先生がどのように中医になったのかなど先生の紹介から始まり、次に傷寒論の六経病の解説、傷寒論の学習法及び読み解き方となっています。

どちらの先生も有名な方のようですが、とにかくまず古典を勉強し、暗記し、自由自在に使えるようになった上で、独自の治療法を見つけられるという、努力の人のようです。

日本の大塚敬節先生も、志を立てて、中心となる幹をしっかり作っていくことが大事だと話していたようですし、地道に古典の勉強からやり直したいなと思いました。

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今日は啓蟄です。

前の節気の雨水は、結局記事にできませんでした。すみませんdespair

今日は、もう啓蟄なので、こちらの記事を書かせていただきます。

今年の節気は「从冬到夏谈养生 中医养生与二十四节气」という本から紹介しています。

この頃から春の雷鳴が聞こえるようになり、その音で冬眠していた小動物や虫たちが目を覚まして活動を開始する様子から「啓蟄」という名前になったようです。

啓蟄の三候(5日間ずつ3つに分ける)を表す言葉として「一候桃始华, 二候仓庚鸣, 三候鹰化为鸠」というものがあり、桃の花が咲き、鶯が鳴き始め、ツバメがやってくる季節を表しています。

この時期は衣服の調節に気をつけなければなりません。春になったからといって、まだまだ寒い日が続いたりしますので、「下厚上薄」を心がけます。春物の洋服が出回っていますが、上半身は薄着でも下半身はしっかり防寒しましょう。

どの節気でもそうですが、体質に沿った養生法を行うことが大事です。

陽虚体質:1年を通じて、体を鍛えることが大事です。散歩や早歩き?、太極拳など戸外で行う軽い運動を続けましょう。日光に当たることは陽気を増やします。また陽気が不足している人は、気分がふさぎがちになるので、音楽を聴いたり、気の合うお友達とおしゃべりをしたりしましょう。春夏は養陽という養生の原則があるのですが、陽を補う肉類、羊や鶏肉を取りましょう。

陰虚体質:陰虚の方はイライラしたり、怒りっぽい状態になっています。そこで、「恬淡虚无, 精神内守(あっさりして無欲となれば、精神は内に保たれる)」の原則に戻り、冷静沈着に物事を捉える訓練をしましょう。海辺や山などに行って休暇を過ごすのもお勧めです。この時期には、あっさりした食べものを取ることをお勧めします。豆腐や魚、野菜などです。また潤す作用のある、なまこや白木くらげも取るとよいでしょう。辛いものの取りすぎには注意してください。

痰湿体質:ちょっと太り気味で動くのがいやなタイプの方です。散歩や早歩きなどを心がけましょう。痰湿体質の人は、健脾利湿、化痰キョ湿の食べものを取ることが大事です。例えば、大根、扁豆、キャベツ、蚕豆、たまねぎ、海苔、くらげ、銀杏、びわ、棗、はと麦などです。甘くて油っぽい食べものは控えましょう。

血瘀体質:顔色が悪く、唇の色が暗く、皮膚が乾燥し、目の下にくまが良くできる方。活血化瘀の食べものをとりましょう。桃仁、黒豆、アブラナ科の野菜、クワイ、酢など。またサンザシやピーナッツを使ったお粥を食べるのもお勧めです。血瘀体質の方は気が滞ることも多く、気分も優れない状態になることがあります。生活に楽しみを取り入れ、気血の流れをスムーズにしましょう。

この時期、送別会などの集まり、新しい生活への準備など、生活の変化が多い時期ですので、気分転換を上手にして、楽しい春を送りましょう。

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